LifeStyle外来
(ED)(脱毛症)


 
鈴木吉彦医師

 

 

目黒周医師


江本直也医師


慶応大学病院:内分泌代謝科の目黒医師が、週1回、外来で診療を行います。

 2010年7月より、目黒周先生が当院の糖尿病外来および一般外来を手伝っていただけることになりました。当院での担当時間は、火曜日の午前になります。

 火曜日の午後は、慶応大学病院で、糖尿病内分泌代謝外来を担当されておられます。河井先生や目黒先生には、当院で、もし重篤な患者さんや、原因不明の糖尿病患者さんがおられた場合に、ご紹介する提携病院とさせていただいておりました。(慶応病院HPへ)

日本糖尿病協会より表彰

2008年11月 鈴木吉彦医師が、日本糖尿病協会から表彰をうけました。1型糖尿病に対する支援事業(著書:ナイスコントロールの収益を寄付し、その基金によって「ガリクソン賞」が設立。10周年を迎え、社会で活躍する46人の若者を表彰することができました)。その功績について、ご評価いただきました。この本を執筆している時は、すべて患者さんのためという意識で無心で執筆していましたので、こういう章をいただくことは望外の幸せです。(表彰状画像



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


糖尿病

特徴

 東京のみならず、日本でも、トップレベルの糖尿病外来を目指しています。 高い水準でありながらも、待ち時間が短い外来で、ベテランの医師(糖尿病専門医)から指導をうけるシステムを目指しています。

 鈴木医師が院長です。目黒医師、江本医師は、各地で有名な病院で外来をもつベテラン医師です。丁寧で、ハイレベルで、かつ、スピーディな医療をご提供いたします。

 糖尿病の基礎教育については、鈴木医師の書籍をお読みいただくことにより、十分な糖尿病の知識を得ていただくことをお願いしています。外来患者様の多くは、書籍の愛読者が多いのが当クリニックの特徴です。
 
 米国にはIDCという有名な糖尿病センターがあります。糖尿病専門医に対するアルゴリズムを普及させている有名な施設です。 彼らのアルゴリズムよりも、もっと優秀なアルゴリズムを創りたい、日本で創りたい、都心の中心の半蔵門で創りたい、できれば
Hanzomon(半蔵門) にあるDiabetes Center(糖尿病センター)にしたい、というのが院長の希望です。

最初に来院される患者さん達は、血糖管理不良の方がほとんどです。

 当院の初診時患者さんの、半数以上はHbA1cが7%以上です。都内だけでなく全国から来院されています。大半の患者さん達は、近隣に信頼できる糖尿病専門医がみつからない、インスリン注射が嫌だ、現状の治療には納得されていない、というような患者さんが大半です。そうした方々が、鈴木院長の書籍を書店でみつけたり、噂を聞いて名前をネットでみつけて、来院される方が、当院の初診患者さんのほとんどです。たまに、近隣の糖尿病患者さんも訪問されます。

(以下の図は、■7%以上■6.5-6.9%■6.1-6.4%■6%以下です。)


当院の初診時のHbA1c分布。約3分の2は7%以上。

従来治療だけでも、3分の2の患者さんがHbA1cは6.5%以下

 
 2年前の、2008年5月の段階では、外来通院患者さんの3分の2がHbA1c6.5%以下でした。従来の治療だけでも、十分にHbA1cは6.5%以下にできるような高い水準の医療を提供してまいりました。この時点では、インクレチン治療、つまりDPP4阻害剤やGLP1誘導体治療は行っておりませんでした。それでも、これだけ優れた治療成績がだせた理由には、様々な外来診療に対する相違工夫や糖尿病療養指導士達の協力があっての医療でした。

 


(2008年5月の集積データです。)

HbA1c6%以下が半数以上。なんと「HbA1c5%台が普通」になりました。

 
 下の図は、DPP4阻害剤の服薬後、6ヶ月のHbA1cの分布
です。青はHbA1c6%以下、、橙色は6.4-6.1%です。青色はDPP4阻害剤服用時の半数以上(57%)でした。橙色は20%。合計で77%になります。つまり4分の3が、HbA1cは6.5%未満になっており、極めて良好な血糖コントロールを達成しています。おそらく、この臨床成績は日本でもトップレベルでしょう。2008年よりも、さらに遙かに改善しています。

(図は、■7%以上■6.5-6.9%■6.1-6.4%■6%以下です。)

HbA1cは従来療法でも十分下げられますが、新薬ではさらに下がります。

 下の図は、初診時のHbA1c、DPP4阻害剤開始前のHbA1c、DPP4阻害剤の服薬後3ヶ月後のHbA1c、6ヶ月のHbA1cを折れ線グラフにしたものです。HbA1cが服薬前、6.5%未満になっていた患者さんが33名だったので、その患者さんのデータをまとめました。他の医療施設では治療困難だった患者さん達が、こんなにまで血糖コントロールができるのだろうか、と、皆さんが驚くくらいの医療水準で、糖尿病治療は行われています。HbA1cの5%台は、当院では普通であることが、このデータからわかっていただけると思います。

(注意)この結果は、まだ解析中ですが、近く、さらに内容を充実した臨床成績を報告していく予定です。(医療関係者の皆さんへ;この画像およびデータは、まだ未完成です。今後、講演会などでお話をさせていただきますので、それまでは、引用はしないでください。朝日カルチャーセンターの11月の講演会をご期待ください。)

 


糖尿病専門外来システムのご紹介

原則予約制、1ヶ月に1回の通院

 予約制です。お電話でご予約いただくか、外来診療後に次ぎの外来の予定をたてていただくシステムです。診療は受付終了から約30分後まで行います。毎月の採血データと、そのグラフを印刷し、毎月、お渡しいたします。HbA1cは、その経時変化が、きれいに整理され、季節変動も考慮しながら、きめこまやかな指導が可能になります。2週間に1回の外来でもかまわない、とお考えの方には、それもお勧めします。院長の経験から、糖尿病外来は通院頻度が高く、まめに外来に通院しているかたほど、血糖コントロールは改善します。2ヶ月処方、3ヶ月処方をすると、ほとんどの方の血糖コントロールは悪化していきます。

初診の方へ

 紹介状がなくても受診できます。病院から紹介の場合には、紹介状をいただいたほうが診療方針をたてる時に役立ちます。初診には時間がかかる場合がありますので、できれば、あらかじめ、03-3234-6060 までお電話をしてください。
プライマリー外来とか、初診外来枠とか、特別に院長がその週で時間があくその時間を受付スタッフが判断して、ご案内をさしあげます。

再診の方へ
 
1ヶ月に1回の通院を原則としています。2,3ヶ月に1回というパターンの方が混在すると待ち時間が長くなり、糖尿病の血糖コントロールも悪化します。1ヶ月に1回は、モチベーションを維持するのに、外来の患者さんたちに、丁度、よいと考えて外来を行っております。当院に通院の患者様たちは、本当にコンプライアンスの高い患者さんたちばかりで、感謝しております。都心にあり、利便性がいいこともありますが、みなさんがインターネットなどで、すでに当院の方針を読んでいただき、クリニックの方針やシステム構成、その目的とその内容を理解した上で来院されている方たちが多いので、それが外来の運用にとても貢献しています。当院の待ち時間が短いのは、実は、そういう患者さんたちに、支援していただいているおかげです。

新薬(インクレチン製剤を、ご希望の方へ)の処方を、ご希望の方へ

 鈴木院長の書籍は、書店に5万冊以上、陳列されていますが、今は販売が好調で、今はやや書店には在庫不足のようです。ネットがご利用できる方は、amazon なら、翌日、届くとのことです。当院に来院されて、新薬をご希望の方は、ぜひ、右に紹介されている、鈴木院長の書籍のうちの、どれかを熟読されてから、ご来院ください。そうすれば、治療導入まで、問題なく、スムーズに治療が開始できます。読まれていない通院患者さんには、ぜひ、ご購入いただいて、お読みいただくことをお願いしております。

 

 採血項目
 迅速測定を心がけておりますので、血糖値やヘモグロビンA1cは15分以内に結果がでます。体重、尿蛋白などの項目がでた段階で、直ぐに診察をいたします。
高脂血症などの結果は翌月に説明をいたします。投薬などが変更された場合には副作用の確認のため2週間後に再検査を行います。

採血項目は糖尿病専門病院の糖尿病外来とほぼ同じ項目を行います。
眼底検査、頸動脈エコー検査
循環器系の検査は、専門の技師や循環器専門医が定期的に行います。

慶応大学病院:内分泌代謝科の目黒医師が、週1回、外来で診療を行います。

 2010年7月より、目黒周先生が当院の糖尿病外来および一般外来を手伝っていただけることになりました。当院での担当時間は、火曜日の午前になります。火曜日の午後は、慶応大学病院で、糖尿病内分泌代謝外来を担当されておられます。河合先生や目黒先生には、当院で、もし重篤な患者さんや、原因不明の糖尿病患者さんがおられた場合に、ご紹介する提携病院とさせていただいておりました。(慶応病院HPへ)

眼底検査
 無散瞳カメラで、外来で直ぐに写真を撮影します。結果は担当医がその場でご説明します。また写真は順天堂大学眼科専門医が最終的なチェックを行います。網膜症が認められている方については、高次医療ができる最適な眼科医療施設をご紹介しております。

人間ドックと併診のお勧め
 糖尿病だけを診察していると、見落とししまいがちなのが、癌などの腫瘍性疾患です。当院では人間ドックを行っていますので、腫瘍性病変の早期発見にはドックをお勧めしています。管理は電子カルテで一元化されます。必要と思われる方には、結果記録を印刷してお渡ししております。

糖尿病性神経障害の検査、動脈硬化の検査、腎症
 糖尿病神経障害の評価は、神経伝導速度の検査を必ず行い、定量的な評価をいたします。動脈硬化については、頸動脈エコー検査や大動脈伝搬速度検査などを組み合わせ行い、プラークがある患者さんには、脳梗塞予防のための検査(脳MRI)や内服などをお勧めいたしております。

教育入院は必要としない患者指導・教育方針
 院長は東京都済生会中央病院に勤務時代、何千という糖尿病患者さんたちに患者教育、患者指導を行ってきた経験があります。当時はネットもなく書籍も少ない時代でした。ところが現在では情報は、ネット、書籍など、いつでもいくらでも検索でき入手できます。そうなると教育入院という価値が昔と比べると相対的に低下しているのです。そうした時代背景にあわせて、当院では、ネットと書籍との融合という形での患者指導をお勧めしております。まず初診でお勧めなのは、ここに示しました7冊の書籍です。そして、DPP4阻害剤やGLP1誘導体を始める場合には、右に示す糖尿病の最新治療、糖尿病治療新時代などをお勧めいたします。



境界型糖尿病の方への必読書

 日本医科大学の太田教授がNature Medicineに報告してから、それをきっかけに「αグルコシダーゼ阻害剤:抗酸化作用仮説」をFEBS Lettersという医学雑誌に仮説として投稿したのが、きっかけで本書を出版しました。そこまでいたった過程を本書では詳しく解説しています。
  この本を読まれたかたが、ひとりでも糖尿病にならずにすんだ、心筋梗塞にならずにすんだ、心筋梗塞の再発予防ができた、といっていただければ幸いです。境界型糖尿病の方には、ぜひ一読をお勧めいたします。

I型糖尿病の患者さんにお勧めする書籍

ナイスコントロール;
ガリクソン投手の贈り物

 他、「メリティスの窓、糖尿病でなぜ悪い」

本当の名著だと思います。執筆した本人が、何度よんでも感動してしまうくらいなのですから。書店ではもうみかけませんが、幸い、最近、ネット販売で、オークションにありますが、1冊5000円の、貴重な書籍になっているようです。ガリクソン投手はもちろんのこと、その当時、陰で応援していただいた桑田真澄選手にも本当に感謝しています。
「メリティスの窓」については、石の森プロダクションからネットでの公開の許諾を得ましたのでwww.iryoo.comで閲覧できるようにいたします。


血糖自己測定(SMBG)の指導
境界型の人も含め糖尿病治療を行ううえで、血糖の変動を把握することはとても大切です。
受診時の数値だけでなく、毎日の生活の中での数値と食事・運動との関連を自覚できるようになり、治療へ意欲も高まります。そのデーターは薬の選択・微調整など治療方針の大事な情報となります。また低血糖を自覚症状と数値で確認することも重要です。これらのことを患者さんに時間をかけて説明し、血糖自己測定(SMBG)を積極的に勧めています。


血糖値・HbA1c 迅速測定結果
当診療所ではDr診察の前に、迅速で結果を出した血糖値・HbA1cの変動について、CDEJから最近の生活状況について(食事・運動・仕事・その他の病気・特別なイベントなど)思い当たる原因など無いか問いかけて、振り返る機会を設けています。

インスリン導入時の指導
緊急にインスリン注射が必要な患者さんや、長く食事・運動療法・経口血糖降下剤で努力してきたが、薬の二次無効などで目標のHbA1cに至らない患者さんに対して、デモンストレーションの機材やDVDなどを使用し、マンツーマンで指導しています。実際に患者さんが自身の体に注射を打ち、手技に自身がもてるまで確認しています。インスリンの種類・作用時間・低血糖やシックデイの対処法についてパンフレットなどを用いて説明し、外来受診時に経過を確認して不安やトラブルの解消に努めています。

人気の栄養指導。満足度高い!
火曜日と水曜日、木曜日は管理栄養士が指導を行います。遠藤は、東京都済生会中央病院で10年以上の勤務経験があるベテラン栄養士です。とても人気があり、リピーターが多く、毎月、遠藤さんに相談するのを楽しみにしておられる患者さんも、たくさんおります。

重篤な合併症をもたれている方
失明、透析などをうけておられる方、足壊疽などをもたれる方など重症度が高い方の治療については病院での治療をお勧めしております。

糖尿病検査機器(例)
HbA1c測定装置、筋電図計、無散瞳眼底カメラ、超音波エコー検査(頸動脈エコー)など多数。

 




(付録)

Dr 鈴木の糖尿病教室から抜粋を掲載します。ご欄になる前に参考にされてください。あまりホームページに書いてしまうと、せっかく出版した書籍たちがかわいそう(?)ですので、このくらいにしておきます。書店やネット販売などで、みつかりますので、ぜひ書店で書籍をお買い求めください。

 

糖尿病人口と受診率
2006年03月掲載
わが国の糖尿病人口
 平成14年に厚生労働省が発表した糖尿病実態調査によれば、糖尿病が強く疑われる者は740万人、糖尿病の可能性を否定できない者は880万人、平成9年調査(約680万人)から5年間で200万人増えています。両者を合計すると約 1,620万人で、成人の6人に1人は糖尿病かその予備軍ということになります。
治療を受けていない人が約4割も
 このように糖尿病は急増し、健康志向の高まりとともにある程度、気をつけようという方は増えていると思います。ですが、せっかく健康診断で再検査と出ても放置してしまう方は相変わらず多く、糖尿病の検査で「糖尿病」または「境界型」と言われたことがある人のうち、その後に「医療機関を受診し、現在治療を受けている」と答えた人は約4割、「医療機関を受診しなかった」と答えた人は約3割、「医療機関を受診し、ほとんど治療を受けたことがない」と答えた人は約2割もいます。ですから「糖尿病の可能性を否定できない者」の数は多いのです。
 また、早期に糖尿病を発見しても、 治療をうけようとしない、あるいは治療を中断する方も多くいます。同じ調査で、現在治療を受けている人は50.6%で、治療を受けていない人は 41.9%、治療を中断した人は7.5%でした。
通院をしてない人が多い理由
 このように、糖尿病と診断されても通院して治療を受けている人が少ない最大の理由は、糖尿病は自覚症状が出にくいため、自分を病気と考えない人 が多いという点にあります。糖尿病と診断されても、何の症状もないので、 病院に行く気がしないということで、通院を怠っている人が多いのです。
 中には「自分は血糖値が高いだけで糖尿病は心配しなくてもいい」と勝手に解釈してしまう人もいますが、これは大きな間違いです。空腹時血糖値が126mg/dL以上の状態が続き、適切な治療を行わずに放置しておくと、「糖尿病合併症」というおそろしい障害が出てきます。同調査では、糖尿病が強く疑われ、現在治療を受けている人の中で、神経障害(手足がしびれる、感覚が鈍くなる)は15.6%、糖尿病性腎症(尿タンパクが出ているなど)は15.2%、糖尿病性網膜症(眼底に出血がある、視力の低下など)は13.1%、足の壊疽は1.6%の人にみられました。
 このような「合併症」を進行させないために、通院し、医師の診断を受けることを続ける必要があります。通院をやめてしまったり、民間療法に走ったりするのは避けていただきたいものです。

 

糖尿病は怖い病気?
2006年01月掲載
糖尿病は怖い病気なのか
 医師から「あなたは糖尿病です」と診断を受けたときに、患者さんは、糖尿病はどんな病気なのだろうか、どれくらい怖い病気なのだろうかということを考えると思います。多少なりとも糖尿病の予備知識をもっている患者さんでは、「失明するのだろうか」、「長生きできないのだろうか」と心配するでしょう。またインスリン療法を行っている患者さんを知っている場合は「私も将来はインスリン注射を毎日打たなければならないのだろうか」と考えるかもしれません。
 しかし、糖尿病は適確な治療をしっかりと続ければ、多くの場合は大事にいたりません。ですから、病気のことをまじめに受け止める人に対しては、糖尿病は怖い病気ではありません。
糖尿病は治る病気なのか
 テレビや新聞などで、肥満や過食や運動不足が糖尿病を招くと伝えられており、それを解消すれば糖尿病が治るはずだと思い込んだり、良くなるはずだと信じ込んでしまう人が多くいます。
 糖尿病は、病気の名称ではありますが、ひとつの“体質”を表現している病名といえます。ですから治療を一生懸命に取り組んで、からだの“体質”を改善させれば、必ず治療の効果が出てくる病気です。
 しかし、治療の効果は患者さんの程度の問題であり、糖尿病が悪化した状態で病気が発見された患者さんが治療によってさまざまな不快な症状がやわらぎ、一見治ったかのように思えることがあっても、それを「糖尿病が治った」と理解するのは正しくありません。
 ほんとうのことは、検査をして血糖値を測ってみなければ分かりません。「体調は良いので・・・」といって、節度なく暴飲暴食をしたり、適切な治療を怠っていれば、再び血糖値は上がっていきます。糖尿病は、治ったと思える状態になっても、いつでも再燃しやすい病気です。
 高血糖に慣れてしまうと自分では分かりにくく、しかも合併症は突然自覚されることが多いので、適確な治療を続けることが大切です。

 

早期診断・早期治療が大切です
2005年12月掲載
尿糖の検査でわかること
 よく喉が渇いたり、疲れがたまったり、体重が減少するなど気になる点があっても、「病院に行くほどのことではない」という理由で受診をするのを悩まれている方も多いと思います。その場合には尿糖試験紙を使った簡便な方法があります。
 血糖値が高くなると、尿にブドウ糖が出てきます。これを尿糖と呼びます。血液中のブドウ糖量が増える、すなわち血糖値が高くなると、腎臓で処理できなくなった糖が尿に出てきます。血糖値がおよそ160mg/dL以上になると、尿糖が陽性になります。
 血糖値が160mg/dL以上というのは、糖尿病がかなり進行した場合であることが多いので、尿糖測定によって発見された場合には、すぐに糖尿病を専門とする医師へ相談する必要があります。
 しかし、尿糖が出たというだけですぐに糖尿病と診断されるわけではありません。糖尿病というと、「尿に糖が出る病気」と理解している人が多くいます。たしかに、集団検診などで尿糖が確認されると、すぐに「糖尿病」と考えてしまうのは無理ないことです。
 逆に、血糖値がかなり高くても尿糖が出ないことがあるので、尿糖が出ないから糖尿病ではないともいえません。採血検査によって、正確な血糖値を測定する必要があります。
尿糖試験紙を使った尿糖の調べ方
清潔な容器に尿の一部をとり、試験紙の先端をその尿にひたします
試験紙を引き上げ、試験紙についた余分な尿をふきとり、使用書に書かれた定められた反応時間待ちます(数十秒間)
試験紙の色が変化したら、容器についている色調表と比べ合わせ、尿糖の有無や尿糖量を判定します
糖尿病が心配な方は、できるだけ早く検査を受けましょう。早期発見ができたなら、専門医を受診してください。
糖尿病でなくても尿糖が出ることもある
 尿糖が出ていると、糖尿病であるという危険性は非常に高いのですが、糖尿病以外で尿糖が出るケースも往々にしてあります。
 尿に糖が出るガイドラインは、「糖排泄閾値」といわれ、個人個人で多少の差があります。この「糖排泄閾値」が低い人は、血糖値が正常値であっても、尿糖陽性の反応が出る場合があります。これを腎性尿糖といいます。
 膵臓ガンや膵炎、胃切除などほかの病気の影響で尿糖が出る場合もあります。この場合は糖尿病と同じく血糖値が高くなります。また女性では妊娠による場合もあります。病気だけで尿糖が出るとは限りません。ストレスや体調不良など、精神的なダメージでホルモンバランスが崩れたときも尿糖陽性となることがあるのです。
 このように、ひとえに尿糖が陽性だからといって、必要以上に糖尿病を心配することはありません。ただ、もちろん尿糖が出るということはふつうの状態ではないと思っていただいた方がよいので、その後の検査を必ず受けていただくことをお勧めします。
採血検査の中で重要なのが、血糖値とヘモグロビンA1Cです
 糖尿病かどうかは、慢性的に高血糖状態にあるかどうかを、血糖検査で確認することで診断されます。血糖値は食前か食後か、ストレスのある状況か否かなどによって絶えず変化しています。このため一回の検査でははっきりと診断できないので、確定診断には別の日にもう一度検査を受ける必要があります。
 血糖値はできれば早朝時に採血した値を参考にします。もし空腹時血糖値が126mg/dL以上であれば、1カ月以内にもう一度採血してみて、やはり126mg/dL以上であるかを確認してください。もし2回とも126mg/dL以上であれば、糖尿病と確定診断されます。
 ただし、空腹時血糖値が200mg/dLを超えているような状態、さらには、糖尿病の特徴的な症状(のどの渇きや多飲・多尿、体重減少など)があったり、ヘモグロビンA1Cが6.5%以上の場合や、糖尿病性網膜症がみられる場合には、1回の検査で糖尿病と診断されます。特に、糖尿病性網膜症が起きている場合は、実際に糖尿病になったのは5年から8年以上前だったと推定されます。
「糖尿病型」と判定される検査結果
(1) 空腹時血糖値が126mg/dL以上
(2) 75gブドウ糖負荷試験で2時間値が200mg/dL以上
(3) 随時血糖値が200mg/dL以上
 ヘモグロビンA1Cは、糖尿病が心配な方には調べていただきたい検査です。ヘモグロビンA1Cとは、赤血球の中にあるヘモグロビン(血色素)のうち、ブドウ糖と結合している特殊なヘモグロビン(グリコヘモグロビン)の割合をパーセントで表した指標です。その採血の日からさかのぼって過去1カ月から2カ月の間の血糖値を反映します。健康な人は 4.3〜5.8%です。
 例えば、血糖値がその場の採血で110mg/dL以下の低い値でも、もしヘモグロビンA1Cが7%以上と高い値を示していれば、その時点の血糖値は正常だとしても、1〜2カ月間は血糖が高い状態が続いていたことになります。

 

血糖コントロールが大事
2005年11月掲載
 糖尿病合併症の対策には、血糖コントロールが最も大事であることをこれまでお話ししましたが、実際にどの程度の血糖のコントロールであれば良いかをご存知でしょうか。
 下の表は日本糖尿病学会が勧める目標値です。インスリン療法をしている患者さんでは、誰もがこの目標値になれるとは限りませんが、患者さんの努力と主治医の適切な指導で、少しでも目標値に近づくことが大事です。
血糖コントロールの指標と評価
コントロールの評価 優 良 可 不可
ヘモグロビンA1c(%) 5.8未満 5.8〜6.5未満 6.5〜8.0未満 8.0以上
空腹時血糖値(mg/dL) 80〜110未満 110〜130未満 130〜160未満 160以上
食後2時間血糖値(mg/dL) 80〜140未満 140〜180未満 180〜220未満 220以上
(日本糖尿病学会編「糖尿病治療ガイド 2004-2005」より)
 ヘモグロビンA1cは、およそ1〜2カ月前の高血糖を反映しています。合併症の発現を予測するための大事な指標となります。アメリカで行われた調査研究では、糖尿病網膜症と腎症の出現率はヘモグロビンA1cが6.5%付近から上がり始め、8%を超えると急激に増えることが示されました。この調査では8〜9%になると、毎年100人中約5人に合併症が現れました。
 日本で行われた研究でも、ヘモグロビンA1cが9%であると、網膜症が100人中約8人が進行したと報告されています。
 医師や看護師は、このような研究データを元に、合併症の危険性がどの程度あるかを言っています。患者さんによっては、どうしても目標に達成できない場合もあり、目標値に到達しようとしたばかりに低血糖が頻発するということもありますが、血糖コントロールこそ第一と考えて、少しでも目標値に近づくことが大事です。

 

東京(東京都)が行っている糖尿病治療対策

(工事中)

 

などです。他にも、たくさんのコンテンツがありますので、 鈴木の糖尿病教室へのリンクで、ごらんください。

 

糖尿病外来に、初めて、ご予約の皆様へ

 新患の患者様が、増えて、外来が非常に混んでおります。おそれいりますが、お電話でご確認していただいて(03−3234−6060)、新患外来のご予約をおとりください。

9月以降は、水曜日午後と月曜日午後の2時から3時に、来院されてください。これによって、比較的、時間的に余裕ができ、それによって患者様を、できるだけ丁寧に拝見でき、お話をお聞きできることになるかと思います。

  初診の方で、9月1日以降の受診を、ご希望の方は、できましたら、水曜日午後か月曜日午後にご予約をおとりください。(外来担当表


新患書籍の裏話;書籍表紙


(左:朝日新書2010年4月発売)

 この本のタイトルをどうしようかと考えている時、決まりました!というメールが朝日新聞社から届きました。見てみたら、なんと「糖尿病は治る」でした。正直、筆者の私がびっくりでした。

 こんなタイトルにしたら、本当に糖尿病が完治すると思う患者さんが当クリニックに殺到してしまいパニックになるだろう、そうでなくても外来は本当に混んでいるのに、、と思って、変更をお願いしたのですが、時、既に遅しでした。

 それで、このタイトルの本当の主旨を「あとがき」に、しっかりとまとめました。この本は、朝日新聞社が優秀な医療専門ライターをつけてくれて、様々なプロフェッショナルの方々にも支援していただいて、丁寧に書き起こしてくれた名著だと思います。特にGLP1やDPP4阻害剤については、きわめて簡潔に要点をまとめていますので、私の外来では、GLP1誘導体を始める患者さんたちには、まず、必ずお勧めしようと思っている本です。

 ただし、治るとおもって暴飲暴食はしないように、もし、この本を読まれる方は、最後の「あとがき」の部分まで、しっかりとお読みください。

 現代の医療では、糖尿病が治るというレベルまでには到達していない。EBM(証拠に基づいた医療)や学会などできめたガイドラインなどに従って治療をすべきだという意見もあります。それはギリシャの哲学者:プラトーの考え方に似ています。
  それに対して、プラトーの弟子のアリストテレスは、個々の最善の目標は個々に設定すべきであり、ガイドラインで規定できるべきものではないと考えをまとめています。当院での医療方針は、アリストテレスの方針と似ています。目標とするHbA1cは5.8%以下です。

 

 


(保健同人社)(2010年1月発売)

「本当に糖尿病は不治の病なのだろうか」という疑問を表現するために、ギリシャの哲学家:ソクラテスのポーズを表紙にしました。また、糖尿病医療が新時代、新世代を迎えることを象徴するためにモデルは小学校3年生にしました。New Generationという意味をこめてみました。また、Surprise Medicationというのは筆者の造語です。驚くような処方という意味ですが、詳しくは外来でご説明いたします。

「本当に糖尿病は不治の病なのだろうか」という疑問を、今度は、本のタイトルに、そのまま表現しました。出版社からの依頼です。実際には、HDCアトラスクリニックでは、HbA1cが6%以下の患者さん達が増えています。HbA1cが5%台になり、例えば、5.5%以下になれば、糖尿病の合併症の進行が、極端に減少するはずです。当院では、HbA1c5%台は普通と言える外来を目指しています。その根拠となるのが、本書です。

 他にも、筆者のこれまで論文などで発表してきた新知見などが、沢山、盛り込んでいます。

 

 


 教育入院はしてみたいのだけれども、時間がないから入院できない、どうしよう、とお悩みの方には、この2冊の書籍をお薦めいたします。糖尿病の食事をつくる本は、院長が東京都済生会中央病院で教育入院担当で、教鞭をふるっていた時をイメージして、書籍の上で、同じような効果が得られないだろうかと考えながら作成した実験的な本です。教育入院さながらの医師や栄養士と、患者さんとの会話がでてきます。

 

 


血管年齢(血管の硬さを測定します)

無散瞳眼底カメラ(電子保存いたします)
と眼科機器(眼科医師が利用します)

迅速HbA1c測定器


神経伝導速度測定器

 

(この検査は一般の医療機関や、他の糖尿病専門クリニックでも、
行っていないことが多い検査です。末梢神経障害の定量的評価法としては、代表的な検査ですので、ぜひ、毎年、お受けください。)


頸動脈エコー検査(プラークを発見します)

 

 

 

 

 

 

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